2011年11月19日土曜日

トロッタ15通信.6

半日をかけて、「ギターの友」の連載「ギターとランプ」第10回の原稿を書いていました。田中修一さんの、『遺傳』について。2008年1月のトロッタ5でバリトン、ヴァイオリン、ピアノ版が、2010年12のボッサ6でバリトン、ギター版が演奏された曲です。「ギターとランプ」は、これまで今井重幸先生、清道洋一さん、ガルシア・ロルカ、そして田中修一さんと、トロッタ関係の作曲家について、書いてきました。田中さんは二度目の登場です(ちなみに、「ギターとランプ」では、「作曲対談」として、編集の長谷部二郎先生と清道洋一さんの対談が、連載形式で行われています)。
媒体の性格上、ギター曲について書いています。原稿を書けば、その曲について考えることになりますから、本当はこのような形で、トロッタで演奏されたどの曲についても書きたい思いです。
田中さんの原稿に書きましたが、思いがけず、12月10日(日)まで、世田谷文学館にて「生誕125周年 萩原朔太郎展」が行われています。朔太郎がマンドリンを好んだことは知っていましたが、彼はギターも弾いたそうで、展示会には朔太郎が所有した楽器が展示されているといいます。会期中には、ギタリストの鈴木大介氏も出演する演奏会が開かれるそうです。
朔太郎が、どのような形で、あるいはつもりで、音楽に向き合ったのか、興味があります。詩と音楽が、彼の中に同居していたということ。となると、トロッタに関わる私としては、関心を持たざるを得ません。「ギターとランプ」の原稿を完成させる意味合いもありますが、明日、世田谷文学館に足を運ぶつもりです。

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